リニアテクノロジー社製LTC1046を2個並列にして負荷電流を増加させる実験を行いました。本試験は私的に性能評価を行ったもので、ICの性能を保証するものではありません。
1.実験結果
● メーカーのデータ通り負荷電流を2倍に出来ました。
● 低ノイズ化対策としてメーカーでは2個のICを同期した発振周波数で駆動する
方法を述べていますが、本実験では出力コンデンサの容量を増やす方法で実用
レベルまでノイズが低減出来ることを確認しました。
2.測定回路
(上記以外オシロスコープを使用)
使用測定器
● DC電源 : KENWOOD PR-602A 25V3.5A
● 電圧計 : PICOTEST M3500A(東陽テクニカ)
● 電流計 : SANWA RD701
● 電子負荷: 社製
● オシロスコープ : TDS2024B(テクトロニクス)
3.実験回路
(1)メーカー推奨回路
使用するコンデンサは十分な耐圧のタンタルコンデンサとします。
(2)ノイズ対策
内部の発振周波数は約18kHzとなっており、推奨回路での-5V出力のリップル実測値
は100mAで約260mVp-pであった。
出力に100uFのタンタルを付加することで約65mVp-pまで低減出来た。
4.測定データ
(1)メーカー推奨回路の負荷電流対出力電圧およびリップル特性
● VIN = 5.0V
(2)ノイズ対策時の負荷電流対出力電圧およびリップル特性
● VIN = 5.0V